離婚でシングルマザーになって一番困るのは、元旦那が払うと約束していた養育費の未払いです。
毎月決められた養育費を支払わないケースが増えています。
だからといって、いくら一人で働いて家計を支えようとしても、家庭を守り、大切な子供を育てるためには月々まとまったお金が必要です。
もし、電話やメールで連絡しても養育費を支払ってもらえないときは、郵便局の内容証明郵便を使って請求する方法が効果的。
ここでは、養育費の未払い問題で内容証明を利用する解決方法をご紹介します。
まずはメールや電話で催促する
「元旦那が養育費を支払ってくれない・・・・・・」
そんなときはまず、メールや電話、手紙で送れている養育費をいつまでに支払ってほしいとはっきり伝えましょう。
メールは携帯のショートメッセ時やLINE、パソコンの電子メールでもOKです。
もし相手から返事があって、
「うっかり忘れていたからすぐ支払う」
といわれても、必ず
「○月○日までに支払う」
という期限を確認してください。
日付はこちらから指定したのでかまいません。
このように、滞納した養育費の請求をするときは、まずメールや電話といった普段私たちが使っている方法でコンタクトをしてみましょう。
そのうえで、
「電話に出ない」
「LINEの既読スルーをされる」
「そもそもLINEが未読のまま」
というように音沙汰がなければ、次の手段である内容証明に移りましょう。
内容証明郵便の書き方
内容証明郵便を送る場合は、ルールにしたがった用紙や文字数、書き方などでなければいけません。
わからない場合は郵便局の窓口で確認してから書きましょう。
もし、正しい書き方をしていなくても、郵便局の窓口で職員が確認するときに指摘してくれるので安心です。
内容証明郵便を書くときのルール
用紙や用具
使う用紙は、コピー用紙や無地の便せんでかまいません。
文具店では市販の内容証明書用紙もありますが、罫線やマス目があってもなくても使用できます。
サイズはA4またはB4を使うのが一般的です。
封筒もサイズや材質は自由です。
記入方法は手書きのほか、パソコンで文書を作成して印刷したものも受け付けてくれます。
文字数
1枚あたりの520字以内という文字数の制限があります。
また、次のように1行あたりの文字数や1枚あたりの行数にも細かいルールがあります。
*縦書きの場合
1行20字以内、1枚26行以内
*横書きの場合
1行20字以内、1枚26行以内
1行13字以内、1枚40行以内
1行26字以内、1枚20行以内
*枚数
枚数に制限はありません。
ただし、同じ書面を3通作成する必要があり、1通が本物、あとの2通は謄本(コピー、写し)です。
*1通目=相手への郵送用である「内容文書」
*2通目=郵便局の保管用(謄本2通のうち1通)
*3通目=送り主(自分)の控え用(謄本2通のうちもう1通)
内容証明郵便の書き方については郵便局のホームページに詳しく書かれています。
あわせてチェックしておきましょう。
内容証明郵便の出し方
全国の主な郵便局の窓口で差し出せます。
郵便局によっては取り扱いしてない場合もありますので注意してください。
窓口に持っていくもの
*内容文書
*内容文書の謄本2通
*封筒
*郵便料金
内容証明の郵便料金
内容証明の郵便料金は、
①郵便物の「基本料金」
②「一般書留の加算料金」
③「内容証明の加算料金」
1枚目 430円
2枚目以降 1枚につき260円
の3つの料金を合計すると計算できます。
(料金の参考例)
25g以内の定形郵便で1枚の内容証明を郵送する場合、
①定形郵便25g以内の基本料金=82円
②一般書留料金の加算料金=430円
③内容証明の加算料金=430円
①+②+③=942円
です。
ポイント1
内容証明郵便を送るときには必ず一般書留にしなければいけません。
普通郵便や速達、配達証明では取り扱いしていないので気をつけましょう。
ポイント2
まったく同じ内容の文書を2通以上、内容証明で送る場合は、2通目以降半額になります。
これを、同文内容証明といいます。
内容証明のテンプレート
内容証明郵便は本当に効果があるのか
そもそも内容証明郵便とは、自分の郵送で送った文章を郵便局が記録して、後から証明してくれるものです。
つまり、「いつ、誰から誰に、どういった内容の文章を送ったか」が、客観的にわかるようになっています。
では、内容証明郵便を使うとどのような効果をもたらすのでしょうか。
内容証明郵便のメリット
メリット1 相手にプレッシャーを与えられる
電話やメール、LINEなどで一方的に請求するだけでは、相手も慣れっこになってしまって「また送ってきたのか」と既読スルーしたり、「ほっておけばそのうちいってこなくなるだろう」と高をくくったりしがちです。
しかし、内容証明郵便で郵便局という第三者が客観的に内容を記録・保管する制度を利用すると、「これはいよいよ法的な手続きを取られるかもしれない」というプレッシャーを元旦那に与えられます。
たいていの人は内容証明郵便を受け取ったことなどほとんどないのではないでしょうか。日常と違う通信手段を使うことで、「今までとは雰囲気が違うぞ」という姿勢を相手に印象づけるきっかけになるのです。
不払いの養育費を請求する内容証明郵便には、「もし期限までに支払わなければ、法的手段に訴える」という内容を書くのが一般的です。相手も、養育費は支払わないといけないという意識は残っているはずです。もし家庭裁判所に問題を持ち込まれて調停や審判、さらに裁判や差押え(強制執行)という厄介なことになるよりは、その手前の内容証明郵便の段階で事を済ませておこうという計算が働いて支払いに応じてくれるケースも少なくありません。
メリット2 時間や手間、費用を節約できる
養育費を滞納している相手に何度も電話やメール、手紙を送ったところで、いつまで立っても放置される場合が大半です。長引けば長引くほど、相手の経済状況も変化するので支払わない可能性が高くなりますし、こちらも生活費や教育費が足らなくて家計が苦しくなってしまうばかり。一度、二度、連絡してすぐに支払ってくれるなら、とっくに解決しているはずでしょう。
内容証明郵便を使うと、自分で養育費未払いの問題を解決する時間や手間をショートカットできます。心理的な効果を与えられるのはもちろん、養育費の時効が迫っているときは時効をストップさせて請求する権利を伸ばせるからです。
内容証明郵便のデメリット
デメリット1 法的な力はない
テレビドラマや映画などで登場することもある内容証明郵便。とても強い拘束力を相手に与えるものというイメージがあるかもしれません。しかし、内容証明郵便は単に「こういった請求をしましたよ」という内容を郵送した日時や送り主、宛先を記録してくれるだけのもの。内容証明郵便で請求したからといって、支払わなくても相手は痛くもかゆくもないのが実際のところです。
デメリット2 費用がかかる
大きなデメリットというわけではありませんが、内容証明郵便の料金も回数が重なるとバカになりません。枚数にもよりますが、最低でも1,200円程度かかります。
一度の内容証明郵便で相手が支払ってくれればいいですが、すんなり解決するとは限りません。また、たびたび養育費未払いの月があると、その都度内容証明郵便を送っていては、手間も大変ですし、郵便料金もどんどん増えてしまいます。
内容証明郵便を送っても支払われないときは弁護士に相談がおすすめ
このように、心理的なプレッシャーを与えて相手に支払わないといけないという気持ちにさせられる一方、必ずしも相手が確実に未払いの養育費を支払うとは限らないのが内容証明郵便の難しいところ。
もし、内容証明郵便で相手に請求しても、再度伝えた期限までに支払ってもらえない場合は、どうすればいいのでしょうか。
もう一度内容証明郵便を送る
2回目はもっと強い口調と内容で送ってきます。もう一度指定した期限までに支払わないと、具体的にどういった法的手段を取るのか、細かく書いてみましょう。
——期限を守ってくれないなら、家庭裁判所に調停や訴訟をします。
——直接支払ってもらえないので、給料や財産を差し押さえます。
今回支払わなかったどういった結末が待ち受けているのか、相手に具体的にイメージさせる内容にまとめることがポイントです。
ただ、このままにしておいても状況が変わらないことがほとんど。
そろそろ養育費に強い弁護士への相談を考えたほうがいいかもしれません。
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